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2025年度活動方針

はじめに

医療の進歩による治療形態の変化(小児がん治療における入院の短期化・断続化等)に加え、コロナ禍以降における対面授業への制限や1人1台端末による学習環境の変化、生活様式の変容、精神疾患の子ども達の増加など、病弱教育は今後の方向性をどう見据えていくのかが問われていると思います。

本研究会では、これまでの活動で培われてきた成果と理念を再度確認し、2025年度の活動方針を以下のように考えていきます。

 活動の中心テーマに「真に切れ目のない学びの保障とその質の探求」を据え、その下に6つの柱を重点に据えて活動します。

① 様々な場で「つながりの質・学びの質」を探求しつつ新たな教育活動を構築していきます。

・教育活動の中での子ども同士、子どもと教員のつながり

・「対面の良さ」を踏まえた上でのツールとしてのICTの活用と工夫

② 病気の子どもに関わる人たちの学び・交流の場を作り出していきます。

③ 当事者の声に学びながら支援のあり方について探求します。

④ 高校生の教育保障についてさらに研究を深め、実現に向けて活動を推進していきます。

⑤ 本研究会で得られた知見を様々な場に提言し発信していきます。

⑥ 全国大会・山梨大会を開催し、その成果を発信していきます。

1.研究交流活動 

(1)学習交流会

開催日時:2025年5月31日(土) 14:45~16:15 総会後に引き続き実施します。

テーマ 「いのちを守りながら子どもとともに笑顔で生きる ~ふたつの家族から~」

話題提供者 宮下 貞則 氏  中込 千惠 氏

 

(2)第17回全国大会・山梨大会

    テーマ:「すべての子どもをあたたかく包み込む地域づくり ~互いに尊重し合うつながりを土台に~」

    開催日時:2025年8月23日(土) 13:00~16:15(現地・オンライン併用)

               24日(日)   9:30~16:00(現地・一部オンライン併用)

    会場:都留文科大学(山梨県都留市田原3-8-1)

    大会実行委員長:佐藤比呂二(全国病弱教育研究会事務局長・都留文科大学特任教授)

    大会副実行委員長:後藤裕介(山梨県立こころの発達総合支援センター所長)

    内容など詳細については別紙開催要項参照

 

(3)通信の発行

年4回の発行を計画的に行います。会員のニーズを汲み取るため、会員の積極的な情報提供を呼びかけ、会員相互の情報交換の場となるよう工夫します。

 

(4)研究交流誌

Vol.30(40号)を発行に向けて現在編集作業中です。内容は以下の通りです(予定)。

【抄録】

「2024年度学習交流会(2024年5月24日)報告「子どもに寄り添うとは~山梨県の病弱特別支援

学校での実践から学んだこと~」遠山和宏(元・山梨県病弱特別支援学校教員)

「2024年度学習会(2024年10月26日)報告「いるか分教室の仲間たちから教えてもらったこと~

小児がん当事者の考える院内学級の役割~」中野壮一郎(小児がん当事者・社会科教員)

「2025年度学習交流会(2025年5月31日)報告

【投稿論文】

 

(5)理解啓発活動

①「病弱教育の主人公たち作品展」及び「朗読・つなぐコンサート」の主催・協力

2020年度より毎年開催してきた「東京の病弱教育の主人公たち作品展」は、山梨大会を契機に東京以外の子ども達の作品も加えた「病弱教育の主人公たち作品展」とします。そして、昨年度より始まった「朗読・つなぐコンサート」と合わせて様々な場所で開催し、作品を通して、入院中の子どもたちにとっての学びの大切さとこの教育の役割について理解を深める機会にしていきます。

現在、まちライブラリー(西東京市)(6月)、都留文科大学(8月山梨大会、10月下旬~11月上旬)での開催が内定しています。

 

(6)その他

病気の子どもの教育に関する実際の悩み、相談があればできるだけそれに応じた支援活動に努め、研究・交流で培ったものを社会に還元していく等、本会の目的に即した活動をおこないます。

2.組織・運営

(1)入会呼びかけ

学習会、全国大会、ホームページ、Facebook 等で積極的に入会を呼びかけます。

 

(2)運営

① 事務局会議 定期の事務局会議の他必要に応じて年数回の会議の設定(オンライン会議と状況に応じて対面での会議)、担当者の打合せ会などを持ちながら活動の進捗を図るようにします。

② 世話人会 オンライン会議を年2回程度開催し、地域の情報を交流する機会にします。

③ 広報活動

・ホームページの活用 通信の巻頭言を掲載するなど魅力あるホームページを目指します。

・会の紹介パンフレット(ホームページからダウンロード可) 様々な機会に活用していきます。

・テキストや交流誌、通信等の宣伝も様々な機会に行っていきます。

・会員の方々もそれぞれの方法で広報への積極的なご協力をお願いします。

 

(3)その他

・他団体との協力等、引き続き、関係する学会、研究会、研修会等の情報を通信等で会員に紹介します。また、関係諸団体との連携も強め、名義後援を相互に行うなど、連携・協働をすすめます。

・病気の子どもの教育に関する相談

担当が相談内容を聞き取り、必要に応じて情報提供や支援団体などへのつなぎ役を行います。

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