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2023年度活動方針

はじめに

 医療の進歩による治療形態の変化、例えば小児がん治療における入院の短期化・断続化等に加え、コロナ禍による対面授業への制限や生活様式の変容は目まぐるしいものがあり、いま病弱教育は大きな過渡期を迎えていると思われます。
 本研究会では、これまでの活動で培われてきた成果と理念を再度確認しながら、2023年度の活動方針を以下のように考えていきます。
 活動の中心テーマに「真に切れ目のない学びの保障とその質の探求」を据え、その下に5つの柱を重点に据えて活動します。

① 様々な場で「つながりの質」を探求しつつ新たな教育活動を構築していきます

  • ​教育活動の中での子ども同士、子どもと教員のつながり

  • 「対面の良さ」を踏まえた上でのツールとしてのICTの活用と工夫

 病気の子どもに関わる人たちの学び・交流の場を作り出していきます。

③ 当事者の声に学びながら支援のあり方について探求します。

④ 高校生の教育保障についてさらに研究を深め、実現に向けて活動を推進していきます。

⑤ 本研究会で得られた知見を様々な場に提言し発信していきます。

1.研究交流活動 

(1)学習会 オンラインと対面の併用での開催を考えます。
「病気の子ども理解に基づく、コロナ時代の切れ目ない教育実践と多職種連携についての新たな探求」をテーマに事務局主催の学習会を企画します。
2024年度の全国大会を香川県中心に開催する予定です。近県や全国事務局も協力し、プレ学習会などを企画し、実りある大会の実現を目指します。
会員の皆様の要望を聞きながら実現を図ります。また地域での学習会の企画を援助します。


(2)学習交流会
2023年3月19日(日)14:00~16:00 総会後にオンラインで開催します。
テーマ「鈴くんが教えてくれたこと~家族や闘病仲間にのこしたメッセージ」
話題提供者 弥十郎陽香さん、久保田一男さん
小児がんで闘病していた「鈴くん」こと久保田鈴之介さんは、入院中の病棟で多くの闘病仲間に慕われ、憧れの存在となっていました。今は亡き彼の姿を胸に人生を歩んでいる闘病仲間、家族をお迎えして『鈴くんが教えてくれたこと』や現在の仕事などについてお話いただき、彼ののこしたメッセージや入院中の子どもたちへの支援のあり方などを考え合いたいと思います。

 

(3)通信の発行
年4回の発行を計画的に行います。会員のニーズを汲み取るため、会員の積極的な情報提供を呼びかけ、会員相互の情報交換の場となるよう工夫します。新たにオンラインでの読者会を企画します。

 

(4)研究交流誌
2023年発行 Vol.29(39 号)
主な内容 学習交流会報告 要望書 投稿論文

 

(5)その他
①「東京の病弱教育の主人公たち作品展」に協力
2023年6月22日(木)~26日(月)より、人形町のKアートギャラリー(東京都中央区日本橋人形町1丁目1-14 KIビル1F)にて「東京の病弱教育の主人公たち」の作品展を開催する予定です。作品を通して、入院中の子どもたちにとって学びの大切さとこの教育の役割について理解を深める機会にしていきたいと思います。

2.組織・運営

(1)入会呼びかけ
学習会、ホームページ、Facebook 等で積極的に入会を呼びかけます。

 

(2)運営

  1. 事務局会議 定期の事務局会議の他必要に応じて年数回の会議の設定(ズーム会議と状況に応じて対面での会議)、担当者の打合せ会などを持ちながら活動の進捗を図るようにします。

  2. 世話人会 ズーム会議を年2回程度開催し、地域の情報を交流する機会にします。

  3.  会の名称 継続課題になっている「病弱」という表現について、検討委員会等をつくり、来年度の総会に提案します。

  4. 広報活動

  • ホームページの活用 通信の巻頭言をHPに掲載するなど魅力あるホームページを目指します。

  • 会の紹介パンフレットをホームページからダウンロードできるようにするなど様々な機会と方法で活用できるようにします。

  • 学習会参加者に入会の呼びかけを積極的に行っていきます。

  • テキストや交流誌、通信等の宣伝も様々な機会に行っていきます。

  • 会員の方々もそれぞれの方法で広報への積極的なご協力をお願いします。

 

(3)その他

  • 他団体との協力等、引き続き、関係する学会、研究会、研修会等の情報を通信等で会員に紹介します。また、関係諸団体との連携も強め、名義後援を相互に行うなど、連携・協働をすすめます。

  • 教育相談

休止中の病気の子どもの教育等についての相談は再開できるようになりましたら、ホームページで紹介をします。

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